企業生存率0.02%は嘘、ただの都市伝説

経営コンサルティング

ドラマの「リッチマン・プアウーマン」が面白くてDVDを借りていたのですが、今日で最終話まで見終わりました。

楽しいストーリーで大満足だったのですが、最終話でちょっとだけ気になってしまうシーンがありました。

石坂浩二演じるJIテックの宇田川昇社長が、小栗旬演じる主人公の日向徹にアドバイスをするシーンです。

企業生存率の話をするのですがちょっとビックリしました。

「30年後に企業が残っている確率は0.02%と言われているから会社を潰さないようにがんばりなさい」と石坂浩二がアドバイスする良いシーンなのですが、それはないだろうと。

確かにリアルの世界でも30年後の企業生存率が0.02%という話をする人はいるのですが、これ都市伝説なんです。他にも10年後の企業生存率が5%、20年後が1%とか言われたりします。

普通に考えれば分かることですがそんな割合で会社がつぶれていたら融資している銀行がもっと潰れていなければおかしいはずです。

企業生存率0.02%はガセネタだということを知っている人も多いと思うのですがまさかドラマでその話を持ち出すとは思わなかったので驚きました。

誰も気づかなかったのでしょうか?それとも演出だからあえて大げさにしてみたのでしょうか?

本当の企業生存率

では本当の企業生存率はどれくらいなのでしょうか?

ちょっと古いのですが2011年版の中小企業白書に参考になる資料が載っていました。

下のグラフが起業してからの経過年数と残っている会社の割合です。

企業生存率のグラフ

帝国データバンクの資料を基に作成しているようです。

これを見ると10年後で7割、20年後で5割以上の企業が生き残っていることが分かります。そして29年後でも4割ほどが残っています。

30年後に0.02%しか残っていないというのは全くのデタラメということが分かります。

後継者不足で自ら会社を畳んだ経営者もいるでしょうから普通に経営していれば半分は30年後も残っていると言えるのではないでしょうか?

企業生存率のデマはなぜ出回ったのか

そもそもなぜこの「30年後に残っている会社は0.02%」説は出回ってしまったのでしょうか?

色々と調べたのですが全く理由が分かりませんでした。なのでここからは私の勝手な解釈になります。

ベンチャーを起業するときによく言われる言葉で「せんみつ(千三つ)」というのがあります。

つまり起業した会社が1000社あっても生き残るのは3社だけという意味です。

この話自体も生き残るのが3社なのか、上場までいくのが3社だけなのか曖昧ですし、人によって違っていたりします。この数字自体も根拠は不明です。

ほかにも起業家の成功率にまつわる格言のようなものはたくさんあります。

こういった話が伝言ゲームのように色々な人に伝わるうちに形を変えて「30年後に残っている会社は0.02%」という都市伝説が生まれたのではないでしょうか?

本当の理由はよく分かりませんが「リッチマン・プアウーマン」はここ数年の企業モノのドラマでもかなり面白い部類に入ると思うのでおすすめです。

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