フリー素材の人物画像を利用するとき人種差別をしていませんか?

オウンドメディアの記事を書くとき、アイキャッチにイメージ画像を使うことがあると思います。

景色よりも人物のほうが閲覧者の注意を引き付けますから良いことです。

無料で使えるフリー素材でもけっこう良い人物画像がありますから、有効に活用したいところです。

しかし、このとき無意識に人種差別をしていないか考えなければなりません。

白人ぽい名前で問い合わせるとサービスが良くなる

ハーバード大学ビジネススクールのアレクサンドラ・C・フェルドバーグ助教らが行った調査があります。

どんな調査かというと、アメリカ国内の約6,000軒のホテルのコンシェルジュに、「宿泊の予定があるので、近隣のおすすめのレストランを教えてほしい」というメールを送るというものです。

このとき複数の架空のプロフィールを使ったのですが、それぞれ人種が予想できるような名前を使いました。

例えば白人を予想させるような名前として「Brad Anderson」を、黒人は「LaToya Washington」、アジア人は「Mei Chen」といった具合です。

その結果どうなったかというと返信率に差が出ました。予想される人種によって次のような違いがあったのです。

  • 白人:43%
  • 黒人:40%
  • アジア人:36%

白人と思われる名前でメールを送ったときが最も返信される確率が高く、アジア人と思われる名前で送ったときが最も低かったのです。

日本にいると実感する機会は少ないですがアジア人は想像以上に差別される側です。

さらには返信の内容にも差がありました。

白人ぽい名前は文中で親しみや尊敬を込めて名前を呼びかけられる確率が高かったのです。

さらにはオススメの観光スポットなどの追加情報をくれる確率も白人ぽい名前で送ったときが最も高かったのです。

日本人が優遇されたとしても嫌な気になる

この結果を見て嫌な気分になりました。

それは私がアジア人だからではなく、いまだに人種による差別があるからです。

仮にアジア人の中でも日本人だけは優遇されていたという結果だったとしても嫌な気分になったでしょう。

とはいえホテル側が意図的に差別をしているかどうかは分かりません。無意識の可能性もあります。

実は私も無意識に人種差別をしていたのです。

ブログの人物画像がすべて白人だったことを指摘されるまで気づかなった

個人的に運営しているブログがあります。

そのブログの記事一覧のページのタイトルの横に画像を載せることがあります。

そのほうが目を引きますし、イメージがしやすいからです。画像は人物だったり食べ物だったり様々です。

この画像について知り合いに指摘されて気がついたのですが、人物画像の約10枚のうちの全員が白人でした。

特に意識していたわけではありません。使用しているフリー素材サイトの画像のほとんどが白人だったのでそのまま使ったのです。

「黒人とアジア人が少ないなぁ~」という認識はありませんでした。

アパレルブランドの広告モデルが白人ばかりで炎上することがありますが、それと同じようなことをしていたのです。

私のブログに限らず、割と有名な企業のオウンドメディアでも同じような状況になっているのを見かけることがありますが、無意識とはいえ差別は良くないですし、レピュテーションリスクも高いと思います。

実生活や仕事においても無意識の差別をしていないか

ちなみにブログの人物画像はすべてアジア人に置き換えました。

フリー素材のアジア人が日本人か中国人か韓国人か他の国の人かは分からないですが…

「前回は白人の画像だったから、今回は黒人で、次回はアジア人にしよう、全人種の比率は均等になっているかな?」と考えながら選ぶのは難しいと思ったからです。

記事の内容に合うポーズの画像がすべての人種で見つかるとも限りません。

日本人が日本人向けに書いている記事であれば、この方法でも良いのかなと。

日本国籍を持っている白人や黒人もいると言われればそれまでですが…比率が特定の人種に偏るよりかは良い気がします。

今回の件を機に実生活や仕事においても無意識の差別をしていないか省みたいと思います。

そもそも今回の文章も白、黒、黄色以外は無視?という状況でもありますからね。というより最近は人種の分類を色で表現すること自体を控えるべきという考えも出ています。

参考文献:Fighting Bias on the Front Lines. Learn to detect subtle discrimination in your customer service. by Alexandra C. Feldberg and Tami Kim.