就職氷河期と百貨店でアルバイトをしていた大学生時代のこと

パラレルキャリア

1年くらい前に「仕事が暇すぎるときにバレずにできるスキルアップと副業」という記事を書いたのですが、それとはまるで真逆のような話なのですが今いる場所でやっていくつもりなら必死で頑張りしょうという話を。特に世の中の景気が悪いときは。

大学生の頃に百貨店でアルバイトしていたことがあります。
高額商品がどうやって売れるのかを勉強したいと思っていたからです。

ある日、品の良い年配の女性から「ニコニコしてるのはあなただけね。他の人はみんな暗いわ」と言われたことがあります。さらに「昔の百貨店はみんな楽しそうに働いてたわよ」と教えてくれました。

クレームとかそういうことではなく無意識にふと出た言葉だったと思います。

本当に暗かった

今はどうか分かりませんが私が働いていた時代の百貨店というのはフロアにいるのはほとんどがアルバイトや派遣でした。フロアに1人しか社員がいないということもありました。

そのせいかどこか主体性がなく自分の勤務時間を問題なく過ごせれば良い、トラブルには極力関わらずにいたいという気持ちの人が多かったと思います。お客様に話し掛けられないようびビクビクしている人ばかりでした。

だからフロア全体に活気がなく売り上げもいまいちでした。だから余計に暗くなるという悪循環だったのです。

年配の女性が言った「暗い」は本当だったのです。ほかのお客様からも雰囲気が暗いということはよく言われていました。

営業時間さえ答えられない人もいた

当時の私はバイトであっても学べるものは徹底的に学ぼうと思っていました。

どうせ同じ時間を使うのなら給料だけしか得られないのは損だと思っていたからです。

百貨店のレジの操作というのは特殊な処理などもあり数日で覚えられるものではないのですが、私は家に帰った後も紙にレジの図を書いてマニュアルを見ながら何度も練習してすぐに覚えました。

また近隣にある別の百貨店のフロアガイドを貰ってきて全て暗記していました。なぜなら自分のところに入っていないブランドについてお客様から聞かれることが多かったからです。

なので周囲の人間のやる気のなさに驚いたものです。アルバイトとはいえお店の営業時間さえ答えられない人までいたのです。

希望が持てなければ頑張れない

今であればその理由もよく分かります。

彼らには希望がなかったのです。

当時は就職氷河期と言われていた時代で頑張っても報われないと思っている人が多かったのです。一生懸命やっても不真面目にやっても同じならほとんどの人はサボります。

そこで頑張れば頭一つ抜け出せるなどと考える人はいないのです。世の中の空気がそうなってしまっていたら余計にそうでしょう。

未来に希望が持てないのに安い時給で目の前の仕事に一生懸命に取り組めというのは酷な話です。

「ウチに就職してくれ」と言われる

私が就職活動を始めたときに百貨店の管理職の人から「ウチに就職してくれ」と言われました。

そのときは氷河期も終わるだろうという謎の確信がありました。
(実際に卒業するときには終わっていたといえるかもしれません)

なので断ったのですがそれでも「もしどこも内定が取れなかったら頼む」とまで言われました。

当時の百貨店は採用数をかなり絞っていました。

そして何年もそこで派遣や契約で働いている人の中には社員になりたいという人も多くいました。それでも1年ちょっとしか働いていない私にオファーをしたのです。

志望する業界が全く違うということを知っているにも関わらずです。

就職氷河期は一部の人間にとってはチャンスだった

私が誘われたのは当然といえば当然のことでした。

採用数を絞るということは使えない人材を採ることが絶対に許されないのです。そんな状況で目の前に確実に仕事をすると分かっている人間がいて就職活動を開始したと知れば絶対にオファーします。

私は決して優秀ではありませんでした。しかしたとえ学生のアルバイトでも責任感を持って仕事をするということだけはアピールできていたのです。

私より優秀だったかもしれない他の人たちはやる気なく働いていました。能ある鷹がツメを隠しっぱなしにしていたのです。

だから私のような凡人が相対的に優秀に見えたのです。

何が言いたいかというと実力がない人ほどみんなが希望を失って無気力になっているときは逆転できるチャンスということです。一生懸命に働くだけで周囲と差別化することができるからです。

今振り返ってみると私のような凡人にとっては就職氷河期というのはチャンスに溢れた時代だったのだなと思います。

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